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2020/4/1更新

小学校で必修化されるプログラミング教育をわかりやすく解説【ママパパ向け】

2020年度から小学校で必修化されるプログラミング教育について、概要や狙い、必修化の背景についてわかりやすく紹介します。また、具体的にプログラミング教育で何を学び、どんな力が得られるのか、保護者として対策すべきことなども併せて紹介します。

2020年度から、小学校でプログラミング教育が必修化されます。IT関連の職種に就いている方を除くと、「子どもたちにどんな教育が実施されるのかわからない……」という方が多いかもしれません。保護者の方があらかじめ知識を蓄えておけば安心できるほか、子どもたちの学習を助けることにもつながるでしょう。

この記事では、小学校におけるプログラミング教育の概要や、保護者としてできること・心構えなどについてご紹介します。

小学校の「プログラミング教育」とは?なぜ必修化されるの?

文部科学省は「プログラミング的思考」を以下のように定義しています。

”自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力”
(文部科学省 小学校プログラミング教育の手引「小学校プログラミング教育の手引の改訂(第二版)について」より)

つまり、プログラミング的思考とは「目的の結果を引き起こすために必要な活動を考える力」ということです。こうした力を養っておくことは、実際にプログラミングを行ううえでも重要になってきます。

必修化といっても、国語や算数のように科目として設けられるわけではありません。既存科目のなかで、プログラミング的思考の教育が実施されます。あくまで「思考の教育」が目的のため、パソコンは必須ではありません。

小学校では2020年度、中学校では2021年度、高等学校では2022年度からそれぞれプログラミング教育の実施が予定されています。

■そもそもプログラミングって何?小学校では何をするの?

小学校で始まる「プログラミング教育」とはいったいどういったものなのでしょうか?

多くの方がプログラミングに対して「コンピュータを処理するもの」といった漠然としたイメージを抱いているかと思います。そのイメージは合っていますが、小学校ではプログラミングそのものについて教育が行われるわけではありません。今回、必修化されたのは「プログラミング的思考」を育てる教育です。

そもそもプログラミングについてまったくイメージできない方がいるかもしれません。

プログラミングとは、コンピュータに目的の動作をさせるため、命令することを意味します。具体的には、コンピュータにわかる言葉(プログラミング言語)で命令を書くことです。ここでいう「コンピュータ」にはパソコンだけではなくスマホやタブレットのほか、Webサイト、アプリ、ゲーム、家電なども含まれます。これらは、例外なくプログラミングによって動いているのです。

最終的にはプログラミング言語を使う必要がありますが、機械などが動く仕組みを考えたり、命令の順番を論理的に考えたりする「プログラミング的思考」が下地として求められます。小学校では、このような「プログラミング的思考」を身に付けるための教育が行われる予定です。具体的に何にするかは先生に一任されています。詳しくは後述しますので確認してください。

■プログラミング教育が必修化された背景

プログラミング教育が必修化された背景にはいくつかの理由があります。

ひとつは、世界各国でプログラミング教育が推進されていることです。世界に対して後れをとらないためにも、日本のプログラミング教育を急ぐ必要があります。

もうひとつが、人工知能に代表されるような第四次産業革命により、社会のあり方の変化が予想されているためです。職業に関係なく一定のIT知識が求められるようになるため、学校教育も変えなければなりません。

最後の理由が、プログラマー人口の補充です。国内ではプログラマーが不足しているため、今後の小学校からの教育で、補充を目指しています。

プログラミング教育必修化のねらいとメリットを紹介

プログラミング教育必修化のねらいと、期待されているメリットについてご紹介します。

最たるねらいは、すでにお話ししたとおり「プログラミング思考」を身に付けることです。考え抜く力、的確に指示を出す力、論理的に考える力を身に付けると、将来、プログラマーだけではなくさまざまな職業で役立ちます。

コンピュータやソフトウェアなどに抵抗がなくなり、ITリテラシー(ITに関する知識・操作する能力)も高まるでしょう。

プログラミング教育必修化によるデメリットについては特に言及されていません。

小学校の「プログラミング教育」はいつから?何を教えるの?

小学校のプログラミング教育はいつから始まるのでしょうか?まずは、低学年の段階から、コンピュータを用いずに「プログラミング的思考」や論理的思考を少しずつ育んでいきます。そして、小学校5年、6年生次からプログラミング関連の内容を扱う単元が実施されます。 細かな教育の内容は、教育委員会の方針によって異なります。現在実施されている教育の例をご紹介しましょう。

・小学校5年生・算数:プログラムを使って正多角形を書く
正多角形の性質を理解し、「プログラムを書けば正多角形が書けるか」を考えます。

・小学校6年生・理科:電気を効率よく使うにはどうしたらいいか考える
蓄電の仕組みや省エネの必要性について学び、最終的に効率的に動作するプログラミングを書き出します。

・小学校6年生・総合的な学習の時間:豊かな生活とものづくり
自動車を例に、プログラミングがものづくりに与える影響や求められる機能を考え、最終的にプログラミングに反映させます。

■小学校におけるプログラミング教育の教材

小学校のプログラミング教育で重視されているのは、「自分の意図や考えをコンピュータに指示し、試行錯誤を繰り返しながら目的を達成する体験」を子どもに提供することです。

この目的のために、以下のような教材が採用されています。先生間での情報共有や勉強会が積極的に行われており、現在もプログラミング教育への取り入れ方が模索されている段階です。

・コンピュータを使わないプログラミング(アンプラグド)
コンピュータの代わりにカードなどが使われます。プログラミングの概念的な教育のために用いられる教材です。

・ソフトを使うプログラミング
専用の教育ソフトを使う方法です。ビジュアルで学べるものから、実際に言語を入力する教材もあります。

・ハードを使うプログラミング
プログラミングにより実際に機械を動かす教材もあります。ロボットを動かす教材が代表的です。

プログラミング教育必修化に向けてママ・パパがすべきこと

これからのプログラミング教育必修化に向けて、保護者であるママ・パパがすべきことはあるのでしょうか?

まず、プログラミング的思考を理解できるか不安な場合は、本や簡単な教材でプログラミングがどのようなものかを子どもと一緒に理解しておきましょう。子どもが勉強していくなかで不明点に遭遇した場合、理解を助けられるようになります。

子どもがプログラミングに興味を持った場合は、ビジュアルプログラミング教材、ハードの教材など、子ども向けの教材に積極的に触れさせましょう。プログラミング教室に通わせるのもおすすめです。まずは、見学や体験会に参加し、ついていけそうか確かめてみてください。


小学校のプログラミング教育についてご説明しました。実際に教育を受けるのは子どもたちですが、保護者にも理解と知識が求められます。早い段階から心構えをしておき、子どもたちのプログラミング学習をサポートしましょう。

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