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2019/10/9更新

プログラミング教育が来年からスタート! 親に必要な心構えとは?

まだまだ未知の領域であるプログラミング教育がいよいよ2020年にスタートします。親としてはどんなスタンスで子どもの学習をサポートしていけばいいのか? プログラミングを学ぶことによって子どもにどんな影響があるのか?などの疑問を、小学生の受講生も抱えるプログラミングスクール「テックアカデミー」の代表・樋口隆広さんにぶつけ、わかりやすく解説してもらいました。

プログラミング教育=プログラミングを通して考える力を育てる教育

mama’s life編集部:早速ですが、私も小学生の子どもを持つ親として、教育要領が変わって2020年にプログラミング教育が始まると噂では聞いています。(笑)まだ不勉強なのですが、実際にはどんなことを学習するのでしょうか?

樋口さん:文科省の文書(「小学校プログラミング教育の手引き」)によると、まずは「プログラミング的思考を育む」ということが教育の狙いとして挙げられています。
プログラミング的思考とは例えば、ゴールに対してロジカルに考えるということです。
イメージしやすいようにより具体的な例を上げると、サンドイッチを作るならどういう手順で作ればできるかを考えられるのが論理的思考です。
そのゴールはひとつじゃなくて材料であるパンやバター、卵、ハムを効率的に用意して短い時間で作っても、素材にこだわって美味しく作ってもいいわけです。
つまりプログラミングを学ぶことでその知識が身につくだけでなく、これからの世の中に立ち向かっていく上で必要な思考力を学ぶという考え方です。


mama’s life編集部:プログラミングを通して考える力を育てられるというのは、いいですね。

樋口さん:これからの世の中は問題をどう解決し、物事をどう考えるかという応用力が求められるので、今までの学校教育だけだと社会に出たときに通用しなくなると思います。
そうなると必要になるのは論理的な思考力や想像力、考える力などで、プログラミングをする過程で体験できるので、人間としての能力を育むことにも繋がっていくと思います。

そして、もうひとつの教育の狙いが「プログラムの働きやよさ、情報社会がコンピュータをはじめとする情報技術によって支えられていることなどに気付く」、つまりテクノロジーがどれだけ重要で社会をどう変えてきたのかを知ることも大事で、身近なものとプログラミングの関係を理解することで、新たなアイディアや発想に繋がるきっかけを作り、将来の可能性を広げていくと考えています。

何度だって間違えられる!そして多様性を理解できる!それがプログラミングの良さ

mama’s life編集部:樋口さんが思うプログラミング学習の良さはありますか?

樋口さん:僕らが感じているのは、何回でも失敗できるところです。
これまでの日本の教育は減点主義で、日本社会にもそれがすごく反映されていて、失敗したら人生終わりみたいなところがありましたよね。
対照的にプログラミングは加点主義な考え方で、間違ったらなぜ間違っていたのかを理解して直せばいいんです。どんなスーパーエンジニアだって一回もエラーを出さずにひとつのアプリケーションを作るのはほぼありえませんし、何度失敗しても諦めずに挑戦するっていう考え方がその良さだと思います。
あとは多様性の理解ですね。「レースゲームを作る」という課題があれば、みんな全然違うものを作ってくるんですけど、全部が正解なんだって理解することが非常に重要なんです。個として人と違うことを振りかざすのではなくて、人と自分は違うって投げやりになるのでもなく、自分らしさを認めてもらうためには相手のことも理解するということをプログラミングを通して学んでもらえるんじゃないかなと。

mama’s life編集部:お互いに歩み寄るというのは、今の社会ではとても大切な考え方ですよね。受講生の親御さんからの声で印象的だったものはありますか?

樋口さん:子どもが積極的になったという言葉ですね。
それまで褒められる機会がなかなかなかったのが、何かをプログラミングして「すごいね!」と言ってもらえたことをきっかけに自己肯定感や自信に繋がって、失敗してもいいと思って思いっきりやれるようになるのだと思います。
あとは「家でゲームばかりしていた子がゲームを作る側に回った」という声もあるのですが、消費者から生産者になれることに気づくことは非常に大事だと思います。
消費は消費でしかないけど、生産することでまた新しい喜びや苦しみを得て次のステップに行けるので、そういう報告を受けるのは嬉しいですね。
小学生でも簡単なレースゲームや鬼ごっこゲーム、ブロック崩しなんかは作れますし、そこでまずはプログラミングの楽しさを知ってもらえると思います。

これからは、大人も学び続ける時代になる

mama’s life編集部:プログラミング教育が始まるにあたって、必要な親としての心構えはなんですか?

樋口さん:社会では何が必要とされているかを捉えて、親として教育をどう子どもたちに提供するかが大切だと思います。
親御さんは自分がやったことがないことをやらせるというのは心理的なハードルが高いと思うんです。
でも自分がやったことがないからブロックするんじゃなくて、自分自身も学びに行く気持ちで一緒にやってもらうと、子どもに提供できる可能性の幅にもなると思います。これからは医療やテクノロジーの進化で、いわゆる「人生100年時代」になります。つまりだいたい25歳までに学習を終えて25~60歳まで働いて、そこからは余生だった人生がもっと長いスパンになってくるので、いくつになっても学んでいくというスタンスでいることが大切になってくると思います。そういう意味でも、プログラミングは大人が社会に出て学び直すにも人気の領域なのでオススメです。

mama’s life編集部:親も一緒に学ぶというのは難易度が高いですが、頑張ります(笑)。学校教育も変革期にありそうですね。

樋口さん:今は学校教育と社会の格差が非常に大きくて、学校で学んだことを社会で生かせることが少ないという課題があります。
そういう経緯もあって経産省がどんどん民間の力を入れていて、学びの多様化が起きていて、今まで東京でしか学べなかったことが全国どこにいても学べるようになって、何をどう学ぶか自ら選択していける時代になってきています。
そのなかのひとつにプログラミング教育があって、それを学ぶことで社会に出たときに役立つし、投資対効果がものすごく高い教育だと思います。アメリカで最大手の転職サイトの人気職業トップ10のうち7つはプログラミングに関わる仕事っていうぐらい転職先としても人気ですし、給与もいいし、伸びしろもありますから。

mama’s life編集部:そのスキルを身につければ就職に有利になると。

樋口さん:もちろんそれもありますが、プログラミングを学ぶ良さって付随的なメリットもたくさんあるんです。
例えば子どもが大人を越えられる可能性があって、コンテンストで小学生が大人と変わらないゲームを作ってくるんです。
そこで成功体験を積むことで自分のやりたいことが見つかったり、普段の生活にポジティブな影響が出ることもあると思うんです。
プログラミングの体験会に親子で来て、お子さんは一生懸命ゲームを作っているんだけど、その隣で親御さんはずっとゲームをやっていたりして(笑)、そこはある種大人を超えているんですよ。親にはできないことを自分ができるんだって思ったら自信にもなると思いますし、親はそれを押さえつけるのではなく「いいね!」って言って伸ばしてあげたらいいなと思います。

パソコンのリスクコントロールを親がすることが重要

mama’s life編集部:小さい頃からパソコンに触れるとなるとリスクも伴いそうですが。

樋口さん:もちろんリスクはあるので、見せたくないサイトは適切にブロックした上でパソコンを持たせたり、制限時間を決めたりするなど、健康面への配慮は絶対やったほうがいいです。
でも親がやったことのないからやらせないのではなく、親と子は別の人格だということ認識して、一番近くにいる教育者としてどれだけその子に可能性を提供できるかが大事です。親も今生きている時代を理解して未来について考えることは非常に重要なので、変なプライドを捨てて子どもと一緒に学んでいく姿勢でいてほしいんです。
プログラマーとして有名な人たちって親がパソコン好きで機械工学好きでパソコンが家にあったとか、身の回りにパソコンに触れる環境があったんですよね。
そういうことを聞くと、親が環境を作ったことで自分に合った職業を見つけられて成功できているのかなという気がします。

樋口隆広さん
1990年、新潟県生まれ。
国内最大級のプログラミングやアプリ開発を学べるオンラインスクール「テックアカデミー」を運営するキラメックス代表取締役社長。
昨年から開講した小中高校生向けの「テックアカデミージュニア」も注目を集める。

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