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【楽天おもちゃ大賞2017受賞メーカーインタビューVo.3】「小さな大工さん」材木屋さんが作る本物志向のおもちゃ

昨年、第1回目となる楽天おもちゃ大賞が発表となりました。楽天市場で取り扱いのある数十万のおもちゃの中から選ばれ、各賞で受賞されたメーカーの喜びの声、そしておもちゃに対する熱い想いをママ割でご紹介します。子育てで欠かせない遊びのヒントが見つかるかもしれません!

【座談会参加者】
左から
合名会社 早田材木店
早田憲人さん
早田年伸さん
早田盛助さん

撮影:Matsuyama

積み木を作り始めたのは偶然でした

Mama’s life編集部:「おもちゃ大賞2017」の大賞受賞おめでとうございます。周りから反響はありましたか?

年伸さん:東京にいる家内の妹から電話がかかってきて、職場で「今度のクリスマスプレゼントどうする?」「今度おもちゃ大賞を受賞した“白木の積み木”が良さそうね」っていう話を耳に挟んだと言われました。「兄ちゃん、あの白木の積み木は兄ちゃんの会社が作ってるよね?」って。

Mama’s life編集部:そんな形で知っていただけるのはとてもうれしいですね! でも、材木店だった御社が積み木を作るようになったきっかけってなんだったのですか?

盛助さん:うちでは家具を組み立てるときのダボ(木の釘)を作っていてそのための加工機械もあるんです。それで製材するなかで出た端材を捨てるのはもったいないので環境問題も考えて有効活用したいなと考えていたんですよ。当初は積み木のことを知らなかったんですけど、いろんな方に教えを請いながら試行錯誤していくうちに今の積み木が生まれました。そのとき出会った人とは今でも何件かお付き合いがあるんですよ。

Mama’s life編集部:積み木は偶然の産物とも言えるわけですね。御社の積み木の特徴はどんなところにありますか?

年伸さん:まず“白木”にこだわっている点です。例えば1個の積み木が車で、何個かつなげると飛行機とか、縦に並べて家になるといった具合に自分なりに想像して、何か別のものに見立てて遊んでいきます。それなのに積み木に赤や白の色を付けると、例えば消防車を作りたいっていうときに、赤が1個しかなかったら消防車が1台しかできないですよね。でも白木の積み木であればたくさん消防車がほしいときに子どもが自分で見立てて「これはみんな赤よ、全部消防車よ」とできるでしょ。それで白木にこだわろうと思ったんです。

Mama’s life編集部:その他にも一般的な積み木と比べて違う点はありますか?

年伸さん:面取り(積み木の尖った角を切り落とすこと)を極力小さくしているところですね。普通の積み木はもうちょっと丸くて大きい面取りになっているんです。でもあんまり面取りを大きくすると並べたときに凸凹してしまうんです。面取りをなるべく小さくすることで並べたときにスッキリとした壁ができますし、安定感もあると思うんです。
でも面取りが小さいと普通の積み木よりは角があるのでうちの場合は買う前に必ずサンプルを取り寄せてくださいとお願いしています。面取りが小さいことで子どもが怪我をしないかと心配される親御さんは多いですけど、子どもはなんでも握ったり投げたりしますし、触って痛い、投げたら痛いっていうことを感じるのも子どもの感性を育む上で大切なことなんじゃないかなと思います。

Mama’s life編集部:今回おもちゃ大賞を決めるときに、“小さな大工さん”で一緒に遊んでいたら「面取りは少なくて糸面取りレベルだけど、重ねるとピタッてくるのがいいよね。これは一緒にやっているお父さんのほうが夢中になっちゃうんじゃないかな」という意見がありました。我々の主旨である“ママを助ける”っていう意味では、子どもとお父さんが夢中になって遊んでくれるようなおもちゃは非常にいいので、それもあって大賞にさせていただいたという経緯もあるんです。
 この積み木は触っていても気持ちがいいですよね。ピタって吸い付くような質感もすごくいいし、積み木同士がぶつかったときにパチっていい音がするんですよ。

憲人さん:積み木の精度にはかなりこだわってしています。木なので湿気を吸って1%前後は伸び縮みはするんですね。そうすると季節によってコンマ何ミリかは動くんですよ。だから出荷時はほとんど誤差ゼロで出すことに気を配っています。だから梅雨時は極力在庫を減らしますし、お客さんにも「今は梅雨時だからちょっと待ったほうがいいです」とお伝えすることもあります。

Mama’s life編集部:白木の積み木ってすごく繊細なものなんですね。

積み木をきっかけにして木の商品をもっと使ってほしい

Mama’s life編集部:積木の売り上げは会社全体のシェアで考えたらそんなに大きくはないと思うのですが、積み木を作ることは御社にとっては大事な事業なのでしょうか?

年伸さん:私の考えでは積み木だけで売上が増えるもんじゃないと思っているんです。特にうちのような面取りの小さい積み木はシェアもわずかだからいくら頑張ってもそれなりだろうと。でも今はそれよりもこの商品を売るためのノウハウとか、“小さな大工さん”っていう商品の名前が認知されることのほうが大事だと考えています。積み木をきっかけにこの名前をもうちょっと広がって、例えば積み木を小さいときに買ってくれた子どもが成長したときに今度は家具や遊ぶための机が必要になると思うんです。そういった積み木の次につながるものも作っていって、将来的には“小さな大工さん”というブランドが付いたものをいろいろ生み出せるように発展していきたいなと考えています。

Mama’s life編集部:今後も積み木作りは継続していかれるんですか?

年伸さん:もちろんです。あとは積み木を買ってくれるお母さんがほしいものをプロデュースするのも面白いですよね。例えばテーブルとかテーブルの上の小物とか、コースターでもいいかもしれません。そのためにもベースとなる“小さな大工さん”はとにかく広めていきたいし、使い捨てじゃなくて、長く使えるものにしていきたいですね。うちの積み木が「これはお父さんが小さい時に使ってたから子どもにも使わせたい」と言われるようなものになれば嬉しいです。だけどそのときはお父さんが使ってたものを子どもに譲るんじゃなくて、子どもにも新しいのを買ってもらいたいですけど(笑)。

子どもの発想や想像力は無限

Mama’s life編集部:最後に私たちママ世代にメッセージはありますか?

年伸さん:子どもの発想や想像力は無限なので、決められたルールや遊び方だけではなく、子どもが自分なりに考えて楽しく遊べるのがいいおもちゃだと思います。お母さんたちにはそういうものを子どもに与えてもらいたいですね。

そのなかでも積み木はいっぱいあればあるほど例えば何かを作る時に想像力も広がりますし、何人かで一緒になって作れば今度は協調性がそこで養われていくんじゃないかなと思うんです。カタチが単純だからいろんなものに見立てられるし、子どもがハマって遊んでくれるので子どもの想像力や発想力を鍛えるにはもってこいだと思います。

年伸さん:そう言えば、話が全然違うんですけど、うちは家に積み木がたくさんあるんですけど、うちの息子が小学校の時によく友達が遊びに来ていたんです。そのなかには積み木で遊ぶ子、外で遊ぶ子、いろいろいたんですけど、なかでも2人だけしょっちゅううちに来て一生懸命積み木で遊んでいた子がいて、彼らは私が教えられるような遊びを積み木を使って考え出したりしていたんですよ。そしたらその子たち2人とも地元の有名な進学中学に進みました。

うちの子が通らなかったのは外でばっかり遊んでいたからかなって(笑)。積み木で遊んだから頭がよくなったのか、優秀だから積み木で遊んでいたのかはわからないけど(笑)。

Mama’s life編集部:「鶏が先か、卵が先か」、って話になってきますね(笑)。いいオチで締めていただきありがとうございました!

福岡の久留米にあるとてもアットホームな材木店から生み出される白木の積み木。吸い付くような手触りの質感は、作り手の思いが伝わるようです。
そして実際に、作り手にお会いしお話を聞くことで、さらにその思いやぬくもりを感じることができました。
この素晴らしい積み木で、たくさんの子供に遊んでもらいたいと思いました。

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