今回のポイントまとめ

紫外線をカットすることばかりに気を取られている方が多いと思いますが、適度に浴びることで得られるメリットがたくさんあります。また、熱中症で脱水を起こした時には、水分だけでなく電解質を補給することが大切です。専門家の意見をきちんと取り入れて子どもの夏の健康管理に取り組みましょう!

1時間目

紫外線を知ろう

紫外線が骨を強くする!日光浴のススメ

  • 悩めるママさん
  • 紫外線って子どもに良くないよね?
    暑くなってきたけどあまり外で遊ばせない方がいいの?

  • 紫外線をあびると、骨を強くしたり、インフルエンザなどへの免疫力をあげてくれる”ビタミンD”が作られます。骨を強くするためにはカルシウムを意識すると思いますが、実はカルシウムはビタミンDがないと吸収されにくいのです。近頃は紫外線を悪者扱いしすぎてビタミンDが不足し、もろくなってしまう人が増えています。また、妊娠中のママが紫外線にあたらずビタミンD不足になると、おなかの赤ちゃんの骨にも影響がでます。

  • 先生からのアドバイス

紫外線との上手な付き合い方

  • 悩めるママさん
  • じゃあ、どれくらいの時間、日光にあたるのが正解?

  • とはいっても、紫外線がシミやシワの原因になることも事実。ビタミンDは体に蓄積されるので、3日に1度ぐらい適切な量の紫外線をあびたら、そのほかの日は日焼け止めクリームや日傘で覆ってもよいと思います。また、外で一日中すごす時、しかも海や山など紫外線が多く届く場所では、しっかりとした紫外線対策が必要です。帽子やサングラス、日焼け止めなどを使いましょう。

  • 先生からのアドバイス

・体内でビタミンDをつくるために必要な日光浴の目安時間と、これ以上浴びると日焼けが始まるとされる日光浴の目安時間を表にしたものです。(横浜での過去の値の平均値)
監修:坂本優子先生

・参考URL:地球環境研究センター「ビタミンD生成・紅斑紫外線量情報」
http://db.cger.nies.go.jp/dataset/uv_vitaminD/ja/mobile/
こちらで日本各地のリアルタイムの紫外線情報が見られます。
ぜひチェックして。

・日焼けが始まる目安の時間以上、日光に当たる場合は、日焼け止めなどを使用しましょう。

・紫外線から受ける影響には個人差があります。

日光浴に加えて、ぜひ取りたい!
骨を強くする食品

ママの学校が選ぶ!ビタミンD摂取オススメ食材&調理マップ

  • 先生からのアドバイス
  • ●サケ・サンマ・イワシ・シラス、天日干しにしたしいたけなどが○
    ビタミンDは水に溶け出さず火にも強いので、食べやすく調理していただきましょう。
    ●栄養補助食品としてオススメ!肝油ドロップ
    ビタミンAが入っているものもありますが、ビタミンDを推奨量取ろうとするとビタミンAの過剰摂取になってしまうので注意が必要です。適切な分量を守りましょう。

2時間目

熱中症を知ろう

子どもは熱中症になりやすい

  • 先生からのアドバイス
  • 熱中症予防には、脱水にならないように気をつけることが大切です。子どもは体の調整機能が未発達なので、体に必要な水分などを失いやすくなっています。特に夏の屋外では、子どもやベビーカーの赤ちゃんは、大人よりも地面に近いため、大人が感じているよりももっと暑さを感じています。体調不良をうまく伝えることのできない子どもは、周りの大人が気づかなければすぐに脱水になってしまいます。脱水は命にも関わる危険性があるもの。大人が正しい知識を持って子どもを守ることが大事です。

早めに見つけて早めに対処

  • 先生からのアドバイス
  • ●脱水はおしっこの色でチェック
    脱水になるとおしっこの量が減り、色が濃くなるので、トイレでも脱水のチェックができます。子どもが不機嫌になったり、涙の量が少なかったり、熱があるのに汗をかかないなどの症状にも気を付けましょう。

・左の図を参考に、おしっこの色が濃くなっていたら要注意!水分補給をしましょう。

・水分補給の基本は「冷やしすぎずに」「こまめに」「少しずつ」。

・脱水時の水分補給には、身体に必要な電解質などのバランスが取れた「経口補水液」がおすすめです。

楽天でも買える!脱水チェックシート
尿比重 ウロペーパーなど

出典:厚生労働省あんぜんプロジェクト ※掲載情報をもとに、楽天ママ割で書き起こしたものです。
  • 先生からのアドバイス
  • ●もしも、脱水になったら…
    暑い季節の脱水時には、エアコンで部屋を冷やし、うちわなどで風をおくります。服をゆるめて安静にさせ、下着の上から霧吹きで水を吹きかけたり、保冷剤をわきの下や足の付け根、後頭部などにあてて身体を冷やして、経口補水液などで水分を補うようにします。少しでも不安なことがあれば小児科に相談しましょう。

上手な水分補給の方法

  • 悩めるママさん
  • 脱水症は心配だけど、外に連れて行く時とかは、
    トイレのことが気になってあまり水分をとらせないことも…
    どうすればいいの

  • 失われた水分と電解質、適量のブドウ糖をバランスよく素早くカラダに補給することが大事です。これを気軽に行えるのが「経口補水液」。脱水時に電解質を含まない真水を飲むと、体はさらに水を外へ出そうとして、きちんと水分補給ができません。経口補水液をお出かけの際には持ち歩くと、子どものトイレの回数も気にすることなく水分補給ができるので、おすすめです。一気にたくさん飲むのではなく、こまめに少しずつとるようにしましょう。

  • 先生からのアドバイス

今回の先生は…

  • 本田由佳先生

    国立成育医療
    研究センター

    本田由佳先生

  • 順天堂大学医学部小児科非常勤助教。慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアム上席所員。1997年順天堂大学スポーツ健康科学部卒業。健康計測器メーカー勤務などを経て、女性、アスリートの体組成・体温と生活習慣、栄養の研究、基礎体温記録手帳の開発・研究などに携わる。産科婦人科舘出張 佐藤病院の研究コーディネーターも務める。「女性と子どもの健康力をあげて日本を元気に!」を使命に活躍中。医学博士で、一児の母。

  • 坂本優子先生

    順天堂大学

    坂本優子先生

  • 順天堂大学医学部附属練馬病院整形外科・スポーツ診療科助教。小児整形外科を専門として、先天性股関節脱臼、先天性内反足、脚長不等などの症状がある子どもたちの治療に携わる。ビタミンD欠乏によるくる病の子どもの増加に伴い、日光浴の大切さを訴えている。

  • TeamBONE
    http://hip.sfc.keio.ac.jp/teambone/
楽天ママ割

ママの学校とは?

ママ・パパを対象とした楽天市場の会員プログラムである「楽天ママ割」が主催する、
ママたちのお悩みに寄り添う講座です。

  • 意識調査

    意識調査

  • お手紙

    お手紙

  • 実体験

    実体験

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