祝！いい肉の日！ほんとうにいい肉について考えて食べてみた

11月29日は、“いい肉の日”です。そんな日には、皆さん肉を食べたいですよね！？　環境や倫理から、肉を食べるのをやめようという人も出てきています。では、もう肉を食べてはいけないの？　でも肉の中にもいい肉＝サステナブルな肉がきっとあるはず！　そこで、EARTH MALL編集部ではいい肉を考えて、みんなで食べてみることにしました。

グルメ

いい肉を考えてみる
いい肉を実際に食べてみた。
サステナブルな肉は、おいしくてヘルシーだった！

いい肉を考えてみる

環境や食に詳しい方にもご意見を伺いながら、編集部で「いい肉」かどうかを判断する観点を考えてみました。ほかにもいろいろな見方があるかもしれませんが、いまのところこんなことがおもいつきました。

いい肉とは……

・生産による環境負荷が少ない
・自然環境に貢献している
・アニマルウェルフェアに配慮している

そこで、具体例として上がってきたのがこちらです。

1. イノシシのジビエ
中でも、日本で生息数が急激に増加しているシカやイノシシなど鳥獣被害を引き起こしている獣肉は、消費をすることで農作物被害を減らしたり、地域の生物多様性にプラスになったり。更に、家畜とはちがって、「生産」の際に、飼料の生産やふんの処理等がないぶん、環境へのインパクトも小さいと言えそうです。

2. 放牧牛（あか牛）
阿蘇のあか牛は、飼料を与えられるのではなく、阿蘇の広大な牧草地の草を食べて生きています。牛があまり好きではないある草をえさとする貴重な蝶がいるのですが、あか牛をたべることがこうした生態系の保全につながっているという研究もあるようです。

3. アニマルウェルフェアミート
動物の福祉（アニマルウェルフェア）に配慮した方法で飼育された牛肉。せまい牛舎で過ごすのではなく、野外でのんびりと育てる。牛にとって苦痛になるような飼育方法をとっていないことが特徴です。

4. 代替肉
もはや肉ではありません。大豆等の植物由来の原料から作られた「肉」です。環境や健康を理由に肉を食べるのをひかえたいけど、肉は食べたいということで生まれました。いまや大手ハンバーガーチェーンなどでも採用されるなど、世界的なムーヴメントがきています。

いい肉を実際に食べてみた。

いい肉って、意外にもこんなにあるではないですか！そうなると、気になるのがそれぞれの調理法と味。ということで、EARTH MALL編集部のみんなで手分けし、実際に買って、作って、食べてみることに！

1.イノシシのジビエのロースト

大きな塊の肉を、思い切ってダッチオーブンでローストにしてみました。思ったよりもやわらかく、脂身もしつこくなかったです。豚肉よりもあっさりしているところがいい肉でした。ハニーバルサミコソース（有機バルサミコと国産百花蜜でつくりました）をかけてみました。

2.放牧牛（あか牛）のステーキ

1枚180gのステーキを、まずは天然塩で下味を付けます。片面は、半分が白くなるまで焼いた後、もう片面は15秒ほど焼くだけでOK。バットに移しあら熱をとり、最後はそぎ切りにて盛り付け。脂肪と赤身のバランスがよく、あっさりでヘルシーなところがいい肉でした。

3.アニマルウェルフェアミートのビーフシチュー

500gのグラスフェッドビーフは、予め一口大にカットしてあるので便利！
せっかくなので、250gずつ2種類の調理法で試してみたところ、圧力鍋で短時間煮込むと肉本来の香ばしさが感じられ、普通鍋で長時間煮込んだものはよりソースとの一体感が。草を食べてのびのび育った牛は、身が引き締まっていて脂身が少なく、かみごたえがあって、食べているこちらも健やかな気持ちに。

4.代替肉のミートローフ

大豆肉に挑戦してみました！お湯でもどしてから調理するのですが、思ったよりもボリュームが増えて、一袋でもだいぶ使えそうでした（ミートローフには1袋使用）。こねる際にも手に油が付かなくて調理しやすく、大豆なので沢山食べても罪悪感なし。

サステナブルな肉は、おいしくてヘルシーだった！

サステナブルな肉を食べて分かったこと。それは、どれもヘルシーだということ。自然のままなので、余計な脂肪や雑味がなく、たくさん食べても胃がもたれたりしません！　まさに「体にいいもの食べたなー。」と、感じました。環境や動物によいことは、自分にもよいことでした。まさに“いい肉”ですね。これから年末にかけて、クリスマスなどでお肉を食べる機会もあると思います。ぜひいい肉をえらんでみてください！