乾燥が原因で大人ニキビができる?
ニキビ肌というと皮脂が多そうなイメージですが、乾燥肌にもニキビはできます。
その理由は、乾燥によって厚くなった角質層が毛穴をふさぐため。
今回はその原因と対策について見ていきましょう。
乾燥がニキビの原因になる理由
20代以降の大人ニキビには、乾燥と角質肥厚が関わっています。
肌が乾燥すると外部刺激を受けやすくなり、ターンオーバー(細胞が生まれ変わるサイクル)が乱れがちに。すると、剥がれ落ちるはずの古い角質が残ってしまい、どんどん積み重なって角質層が厚くなります。
これを「角質肥厚」といい、厚くなった角質層が毛穴をふさぐことがあります。その結果、皮脂の分泌が少なくても毛穴が詰まりやすくなり、ニキビの発生につながります。
乾燥でニキビができたときの対処法
乾燥ニキビを改善するには、まずは丁寧な保湿ケアが重要です。さらに、肌を乾燥させない洗顔や紫外線対策も欠かせません。それぞれのポイントをチェックしましょう。
●朝晩に洗顔する
肌が乾燥するからといって、洗顔料を使わないのは逆効果。
ぬるま湯で洗うだけでは、きちんと皮脂が落とせないことがあります。
朝晩1日2回、洗顔料で洗顔して肌を清潔に保ちましょう。
●丁寧に保湿する
洗顔後はすみやかに化粧水で水分を補います。一度で量が足りなければ重ね塗りをしましょう。
化粧水だけでは水分が蒸散しやすいので、保湿剤を使用して保護膜をつくり、バリア機能を保つことがポイントです。
ニキビのもとになる「コメド」ができにくい、ノンコメドジェニックの保湿剤がおすすめです。
油脂含有量の多い乳液やクリームなどは、ニキビを避け、乾燥が気になる部分だけにつけるとよいでしょう。
●紫外線対策をする
紫外線には、UVAとUVBがあります。
春夏は、炎症を引き起こすUVBの照射量が増加。UVBの刺激によって、ニキビの炎症が悪化する可能性があります。
UVAの刺激は、ニキビの原因菌(アクネ菌)を増やす原因になります。ニキビができているときも、毎日日焼け止めを塗るようにしましょう。
秋冬になるとUVBの照射量は減少しますが、UVAは季節変動が少ないのが特徴です。
そのため、紫外線対策は1年を通して行うことも大切。
乾燥肌の人は「ノンコメドジェニックテスト済み」「ニキビのもとになりにくい処方」で、保湿成分が配合された日焼け止めを選んでください。
●角質ケアを取り入れる
乾燥ニキビの原因となる「角質肥厚」を改善する方法として、角質ケア美容液を取り入れるのも効果的です。
厚くなった角質をやわらかくし、自然に剥がれやすくすることで、ターンオーバーの促進が期待できます。
乾燥ニキビを繰り返さないための生活習慣
ニキビと生活習慣は、深く結びついています。
ニキビを繰り返さないように生活習慣も見直してみましょう。
●軽い運動やストレッチをする
運動不足で血行が悪くなると、肌細胞に酸素や栄養が行き渡りにくくなります。
寝る前のストレッチや休日のウォーキングなど、日常生活に軽い運動を取り入れてみましょう。
血行がよくなり、ストレス発散にもつながります。
●質のよい睡眠を確保する
睡眠不足は大きなストレスのひとつです。
ストレスがかかるとストレスホルモンが分泌され、皮脂が増える原因に。
平日はなるべく6時間以上睡眠を取るのが理想的です。
●栄養バランスよく食べる
ニキビの悩みに限らず、健やかな肌と体を保つには、栄養が偏らないようにいろいろな食品を摂ることが大切です。
糖質も脂質も体に必要な栄養素なので、極端に避けず、摂りすぎない程度に食べましょう。