
私たちの暮らしは、「森」「里」「川」「海」の恵みに支えられています。
プロジェクトでは、森里川海を豊かに保ち、きれいな空気、豊かな水、おいしい食べもの、ものをつくる材料、災害をへらす、子どもが遊んで学べる場などの恵みがいつまでも続く社会をつくることを目指しています。
毎日のくらしの中で森里川海の恵みを意識して、買い物するときに有機農法で育てられたお米、野菜、オーガニックコスメやオーガニックコットンで作られた服などをえらんだり、お休みの日の過ごし方を変えるだけでも、森里川海を元気にすることにつながります。
オーガニック食品は環境に配慮し、化学合成農薬、化学肥料を使わず、
土の本来の力を利用する有機農業で生産された農産物とそれを原料に使い、
食品添加物を必要最小限に抑えた加工食品をいいます
「オーガニック食品」というワードには、健康・美容や安全といったイメージがある一方、
「ちょっと高価」「どこに行けば買えるの?」など、ハードルの高さを感じてしまうのも事実。
そこで、「森里川海プロジェクト」のアンバサダーさんに
「はじめてでもできる」オーガニック食品の取り入れ方のポイントを聞いてみました!
普段の食生活をガラリとオーガニック食品に変えるのは、正直言ってかなり難しいこと。そこで、まずはドレッシングや味噌などの調味料をオーガニックに変えてみてはいかがでしょう。色々な料理に簡単に使えて、しかも味の変化が楽しめます。素材の美味しさも実感できるので、オススメです。
普段よく行くスーパーで、「有機JAS」マークを探してみてください。このマークが付いた商品は、生産や加工の方法において国が定めた基準を満たしたオーガニック食品なのです。「有機JAS」マークを目印に、日々の生活にもオーガニック食品を取り入れることができます。
毎日の食生活を少しずつ見直すことが、健康維持にかかる費用を抑えることにつながるかもしれません。日々の食費という視点から、未来の自分や家族への投資という視点に変えてみることも実は大きな一歩になるのです。
楽天市場で販売中のオーガニック食品を種類別にご案内。オーガニック・特別栽培農産物の選定基準についてはこちら
本ページ内ではオーガニック食品として、以下の基準に基づいて店舗様が選別・申請された商品を掲載しています。
「オーガニック」と聞いて、多くの方が「価格が高い」「いまいち良さがわからない」といったイメージを抱くのではないでしょうか。ところが、考え方とやり方次第で、今のライフスタイルにスムーズにオーガニックを取り入れることができると言います。
そこで、環境省『つなげよう、支えよう森里川海プロジェクト』でアンバサダーを務めるお三方と、楽天市場でオーガニック食品を扱うショップの方3名を招いて、座談会を開きました。それでは、目から鱗のお話をどうぞ!
※識者体験談は個人の体験・感想を語ったものであり、効果・効能を示すものではありません。
アンバサダー・小原壮太郎さん(以下、小原さん):
今回、オーガニック食品について『森里川海プロジェクト』のアンバサダーと、実際にオーガニック食品を楽天市場で販売しているショップの方に集まっていただきました。
そこで、「なぜ今オーガニックなのか?」といったことや、「オーガニックを広めるためにはどうすればいいのか?」など、興味はあるけど今一歩踏み出せないという方に向けて、オーガニックについて知ってもらう機会になればと思っています。
アンバサダー・岸紅子さん(以下、岸さん): 今はまだ、「オーガニックが好き」というと、「ああ、意識高い系ですよね」と言われてしまうことがあります。今日の座談会で、少しでもオーガニックって楽しそうと思ってもらえればいいですね。
小原さん: そうですね。ただ、今日お集まりのみなさんも、何かのキッカケがあってオーガニック食品に興味を持たれたはずです。そうしたキッカケは、これからオーガニック食品のある生活をはじめようという方のヒントになるかもしれません。
小原さん:
まずは、私の体験からお話します。
私は以前、広告代理店にいたんですが、当時は仕事が忙しく、過労で毎年のように10日間ほど入院して、抗生物質を点滴するような生活をしていたんです。
そんな中、千葉県に『くりもと地球村』という有機農業の農園があることを知り、1泊2日の農業体験に私も参加したんです。そこで育てられたオーガニックの野菜や玄米を食べたら美味しくて。
さらにそこでの農作業体験を通して、陽の光を浴びて、汗をかいて農作業をして、自分の食生活や環境を変えて整えていくことの大切さに気付かされました。
そんな経験を経たことで、『社団法人the Organic』を立ち上げ、地域活性化とともにオーガニックを広める活動をしています。
アンバサダー・室谷真由美さん(以下、室谷さん):
私は10年ほど前にモデルをしていて、ピンクリボン(乳がんについての啓発活動を行うキャンペーン)のイメージモデルになったことをキッカケに自分自身、食からのアプローチで女性の健康やライフスタイルの情報を発信したいと思いました。
ただ、そんなことを考えた自分自身の食生活があまりにも乱れていました。お菓子ばっかり食べているような生活で、実は高校生の頃から無茶なダイエットをしていたことで、乱れた食生活が当たり前になっていたんですね。
そのような時、マクロビオティックの資格講座を受講して、
それを機に食生活を180度変えて、無農薬・自然農法で栽培された玄米やお野菜中心の食事にしたんです。
それ以来、健康的なライフスタイルを実践するとともに、たくさんの方にオーガニックを知っていただきたいと思うようになったんです。
現在は『ビューティーフード協会』の代表として、健康的な生き方に関心のある人に向けて様々な情報を発信しています。
岸さん:
私の場合は、体調不良に悩まされ、ホリスティックライフを実践するようになりました。
ホリスティックとは、「全体的な、統括的な」という意味で、人の体は単なる容れ物ではなく、心と魂とも繋がり、さらに環境とも繋がっているという考えをベースにしています。日本では30年前にホリスティック医学協会が設立され、単純な臓器医療ではなく、その人そのものを癒す医療を目指しているんです。
私はホリスティックをより日常生活に根ざしたものにしようと、『NPO法人 日本ホリスティックビューティ協会』を設立しました。主にお母さん向けにオーガニックのお野菜の良さや、手作りみそを作りましょうといった様々な活動を行なっています。
楽天市場ショップ『アロマ ルイボスnaturalshopなごみ』の豊田英夫さん(以下、豊田さん):
私は、ルイボスティーをはじめ、オーガニックハーブを35種類ほど扱っています。
今から15~16年前のことですが、私と妻は自身の体調を整えるための方法を色々と調べて、ルイボスティーを試していたんです。
ただ、その時に飲んだルイボスティーが、とにかく不味くて、しかも高かったんです。しばらくして、南アフリカから直接、日本にルイボスティーを卸している現地の方に会う機会があり、サンプルを飲んだら非常に美味しいんです。
聞けば、ルイボスティーは湿気に弱いと。フレッシュなまま小分けにすれば、美味しいまま飲めるということでした。それで、多くの方に安くて美味しいルイボスティーを提供しようとお店を作ったわけです。
小原さん: どのような方に多く購入されていますか?
豊田さん: 購入されるのは健康に対して意識の高いお母さんが多いです。
楽天市場ショップ『有機家』の熊倉富一さん(以下、熊倉さん): 私の店舗でも、メインとなるのは40代前後の女性です。
小原さん: やはり子育て世代ですね。
熊倉さん: 私が『有機家』をやろうと思ったのは、勤めていた会社が忙しく、そんな生活を送り続けることに疑問を持っていた頃です。ちょうど子どもが生まれて、家内がオーガニック食品を食卓に揃え出したことがキッカケなんです。
岸さん:
オーガニックは、妊娠、出産、育児期のお母さんの関心が高いですよね。「子どもに何を食べさせたらいいんだろう?」といった声がとても多いです。
実際に離乳食をオーガニックにすると、素材そのものの味に触れやすくなることで食育にもなりますよね。
熊倉さん: そうですね。それにお子さんに限らず、いま私は70歳ですが、食べ物と健康には大きな関係があることをつくづく実感していますよ。
室谷さん: 「食べたもので、自分の体ができている」って、当たり前のことなのに、私も以前は気づいていませんでした。
楽天市場のショップ『ママパン』の井上稔さん(以下、井上さん): うちの会社は元々、町のパン屋さんやお菓子屋さんに材料を卸している問屋でした。それが今から17~18年前にパン屋さんから、オーガニックのレーズンはないかという要望があり、販売を始めたのがキッカケです。
小原さん: オーガニック食品を扱っていて、悩まれていることはありますか?
井上さん: 実はオーガニック食品には、どうしても取りきれない虫が入る場合があるんです。例えば、トルコからドライイチジクを輸入していますが、イチジクコバチという受粉のために必要不可欠な蜂がいます。念入りに検品はしていますが、工業製品ではないので、どうしても取りきれないことがあるんです。
豊田さん: 加工工場の方も一生懸命やっているんですけど、入ってしまうことはうちでもあります。それで、お客様からクレームをいただくんですが、それが心苦しくて。
小原さん: オーガニックに限らず、農作物ですから形が不揃いなものや虫が入ることだってあります。それこそが自然なんだということを、私たち消費者がもっと理解しなければいけませんね。
小原さん: オーガニック食品は高いというイメージがあり、実際に割高なものもあります。オーガニックを取り入れた生活を始めるには、何から始めるといいのでしょう。
岸さん:
私が一番最初に提案するのは、「調味料」です。調味料をオーガニックにするくらいであれば、お財布事情を考えても取り組めると思います。
調味料を変えると料理が格段に美味しくなります。それに素材の旨味が引き出されるので、次のステップとして、お野菜も1品ぐらいはオーガニックにしてみようと自然となります。
豊田さん: 『アロマ ルイボスnaturalshopなごみ』では、ルイボスティーを100包入りで1000円という低価格で提供しているので、「オーガニックは高い」というイメージをお持ちの方に、かなりご利用いただいています。
熊倉さん: 『有機家』では、初回の方がなるべく購入しやすいように、単品商品の送料をうんと安くしています。そういう“入口”となる商品を増やしていて、とにかく一度購入してもらえればと。
室谷さん: 私は、若い女性に関心を持ってもらうために、キレイになりたいというビューティー路線で伝えることも大切だと考えています。健康になるということは、内側からキレイになることだと伝えたいですね。
小原さん:
オーガニックによって、健康的な生活を作っていくことは、それ以上に色々な好循環を生み出すということがあると思います。
まず、私が経験していたような健康的ではない生活が、オーガニックを取り入れることによってより良くなっていけば、医療費の問題や、健康問題も解決していく可能性があります。
岸さん:
医療費の問題で言うならば、いま日本では医療費と介護費などの社会保障費が税収を超えるという異常な状態になっています。そんな社会で、これからの子どもたちはどうやって豊かに暮らせばいいのか不安になります。
そんなときに少し視点を変えて、私たちがオーガニック食品をとおして、ライフスタイルを改善して健康であり続けられたらどうなるか。生涯にかかる医療費を半分に抑えられるとすると、それは次の世代への投資であり、社会貢献にもなります。
オーガニック食品は確かに高いかもしれませんが、トータルでかかる医療コストを減らせる可能性はあるし、さらにそれが子どもたちへの投資と考えれば、実は高くないはずです。目先のコストから目線を変えると、別の見方ができますよね。
小原さん:
そうですね。それに、化学肥料や農薬に頼らない有機農法で育てられたオーガニック食品は、その地域の生き物が育まれる環境や、農村の風景を取り戻すことにもつながります。さらに、それを食べた都市の人が健康になることができれば、好循環が生まれますよね。
まずは、小さな一歩かもしれませんが、私たちができることから始めることが大切なのかもしれませんね。