芸能人のすっぴんショッピング!-堤幸彦さん「今の時代に、一番ヴィヴィッドだと思ったテーマです」-

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  • 2016.02.03更新
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堤幸彦さん 今の時代に、一番ヴィヴィッドだと思ったテーマです 映画やドラマで次々と話題作を世に送り出す、堤幸彦監督。2015年秋に公開された『天空の蜂』は、「映画化は無理なのでは?!」と言われていた東野圭吾氏の原作を極上のエンターテインメントとしてフィルムに収めた。そして、この作品が早くもBlu-ray/DVDとしてリリースされる! 本作に詰め込んだ、堤監督の想いとは? 美しい夕焼けが見られると、「生きていてよかったな」と思います 愛用品&オススメ 最新情報 プロフィール

美しい夕焼けが見られると、「生きていてよかったな」と思います

堤幸彦さん

『天空の蜂』、息もつかせぬ面白さですね。原作は20年前に発売されていますが、
当時、堤監督も読んでいたのでしょうか?

いえ、発売して何年か経ってからですね。当時は「東野さん、すごい作品を書いていらっしゃるな」と思いながら、読んでいました。

それでは、この作品を映像化しようと思ったいきさつは?

映画化の話を持って来てくれた松竹さんへの敬意ですよね。原発へのテロ事件という、映画やテレビ的にはなかなか難しいテーマを、これだけのビッグキャストでこの時代にやるという勇気に感動して、「私にできるならば頑張ります」とお伝えしました。

名作ながら20年も映像化されていなかったのは、“原発の上に巨大ヘリをホバリングさせ、時間が来たら落とす”という設定が、映像にするには難しいと言われていたことにもありますよね。監督は原作を読んで、どの辺に映像化への困難さを感じましたか?

全編、難しいと思っていました。まず、ビッグBというヘリコプターが存在していないこと。開発者の苦悩も含めて”いかにリアルにビッグBの存在感を出せるか?”というところが一番大変でしたね。ビッグBは一部を除いてCGなのですが、日本のCGのレベルに挑戦するような作品です。もう1つは、原発がこの手のエンターテインメントのテーマに向かないということ。特にこの作品に出てくる『新陽』は、一般的な原発ではありません。高速増殖原型炉は、昔は永久エネルギー的な夢の発明と思われていましたが、東野さんは私のような文化系の人間には想像もつかないような理工学的見地で、抱えている問題点を小説の中で明らかにしたのです。これは、とんでもない事実でしたよ。その後、東野さんが書いた通り、高速増殖原型炉は今もうまくいっていない。そんな今だからこそ、このテーマと向き合いました。今の時代に、一番ヴィヴィッドだと思いましたから。

もう1つの大きなテーマが、親子の絆でした。特に原作にはないラストシーンには、強い意図を感じたのですが……。

親子、特に父子には独特の関係性がありますよね。僕自身、父親には反発もしてきたし、でも言葉にはしないけど伝わるものがある。結局は父親の背中を見て追いかけるように生きるのは、男の子の宿命なのかなと思います。

ラストシーンは、東日本大震災を描いていますね。

僕が考えたのではなく、脚本の段階でできあがっていました。ただ、あのシーンがあるからこそ、この作品を撮りたいと思いましたね。3.11を無視してこの作品は作れないし、東野先生も同じようなことをおっしゃっていました。そこに父子関係の結末をつけることができて、一本の筋が通ったなと感じました。

堤幸彦さん

キャスティングも絶妙でしたが、監督の中でのこだわりは?

適材適所というだけです。誰もかぶることなく、全員が素晴らしい演技をしてくれました。江口洋介さん、本木雅弘さん、仲間由紀恵さん、綾野剛さんの四大巨頭はもちろんのこと、誰もがそれぞれの背景が見える、意義あるキャストでしたね。

撮影現場での、思い出深いできごとは?

綾野剛くん演じる雑賀のアパート爆発シーンは、本当にアパートの部屋を爆発させたんです。実際に人が住んでいるところで、部屋を借りて、許可を得て撮ったんですよ。「よく貸してくれたな〜」と思いましたね(笑)。しかも撮影当日、このアパートである事件が起きまして……、現場に行くと警察官やパトカーがやたらいるんです。「エキストラにしては、やけにリアルだな」と思っていたら、本物でした(笑)。あと綾野くんのアクションシーンでは「柵には絶対に触らないでね」と言っておいたのに、その柵に突っ込んじゃって、、、。後からみんなで、曲がった柵を直しました(笑)。

『天空の蜂』がDVD化されますが、どんな人に観てもらいたいですか?

「劇場で見逃しちゃった」と思っている人は、ぜひご自宅のいい音で聴き、いい画面で観てもらいたいですね。「ハリウッドみたいな、これほどの作品が日本でもできるんだな」と、実感してもらえると思います。また映画館で観てくださった人は、もう一度観たら新たな発見があると思います。映画は現実の合わせ鏡なので、事件の裏側にあるものをじっくり読み取っていただければと、、、。100人を超えるチームで何年もかけて作り上げましたから、どこをどうご覧になっても、それ相応の迫力とメッセージが隠れていると自負しています。楽しんでいただければ幸いです。

それでは、堤監督のプライベートに関する質問になりますが、最近ハマっていることは?

読書や映画鑑賞はもちろんですが、ひたすら歩き回ることです。空の写真を撮るのが好きなんですよ。空の写真を撮るために、アイスランドやネパールへ行ったこともあります。あとは、大学の通信教育でやっている地理学の勉強かな。大きな都市ではなく、田舎と呼ばれる土地ではなぜ人がいなくなるのか、逆に人がいることでどんな経済効果が生まれるかなどを勉強しています。だから今、僕は大学生なんですよ。仕事が忙しいから全然単位が取れなくて、留年しまくっていますが(笑)。

ご多忙な日々を過ごしていらっしゃいますが、ネットショッピングを活用することはありますか?

よくしていますよ。お店に行きたくても行けないので、ほとんどネットで買っています。キッチンの排水溝用の水切りゴミ袋を買うためだけにクリックした時は、「こういうことでいいのだろうか?」と自問したほどです(笑)。あとは、ネットでよく買う物はDVD洋服ですね。洋服は4着に1着はサイズが合わなくてムダになるんですけどね、、、(笑)。

最近読んだ本で、印象に残った作品はありますか?

篠田節子さんの『冬の光』ですね。中年のおじさんがお遍路に行くというあらすじに惹かれて手にしたのですが、とんでもなく深いお話でした。70年代を生きてきた人間は、雷に打たれたような恋愛の経験が必ずあるんです。この主人公も、家庭を持ってもその恋愛を忘れることができない。その恋愛に対して精神的に身を捧げ、最後は死に至る。この本では物語が、父目線と娘目線で語られます。まぁ、考えさせられましたね。翌日朝4時起きなのに、3時ごろに物語のクライマックスに辿り着き、1人でボロボロ泣いて「バカじゃないか、俺は、、、」と思いました(笑)。ぜひともクリック!

ありがとうございます(笑)。では最後に、監督が今後やってみたいことを聞かせてください。

天空の蜂』のような大きな作品に、また取り組みたいですね。日本のみならず、世界中で観てもらえるような作品を撮りたいですね。先日『エベレスト3D』という作品を観て「二度と登山に行くものか」と思ったんですが(笑)、そこまで強い印象を残せるものは、いい作品です。そういったものをやりたいし、かつ「他の人にはわからないのでは?」と言われるかもしれませんが、自分の中で気になっていることを、はっきり観せられるような作品を作りたいと思っています。

愛用品&オススメ

  • 小さな恋のメロディ

    小さな恋のメロディ

    「テレビと映画は観ない」と決めた青春を過ごしてきた私は、23歳になるまでほとんど映像作品を観ていないんです。もちろん、演劇なんかも観ちゃいないんですけど、そんな中、バンドをやっていたのでロック映画だけは観ていました。この作品は、何度観たかな……。落ち込むと、1人でよく観に行っていました。大好きなロックが流れ、さらにテーマが子供、しかもロンドンの下層階級の子供たちの様相が自分の子供時代とすごく重なったんです。この映画を観ている2時間は、辛いことを忘れさせてくれました。

  • 風街ろまん

    『風街ろまん』(はっぴいえんど)

    ブリティッシュロックや西海岸の音楽にもハマりましたが、”はっぴいえんど”は僕の日本の音楽の原点です。洋楽は、何しろ英語が話せないからどこかで「自分のものじゃない」という気持ちになるけど、”はっぴいえんど”はロックに日本語を乗せていた、あくまで日本のオリジナルロック。えらく感動して、高校時代はこのアルバムばかり聴いていました。大人になったら忘れるかと思っていましたが、とんでもない。どんどん存在感が大きくなるバンドです。先日も松本隆さんのコンサートに自腹で二日続けて行きましたよ。自分の生き様に張り付いている、不動のアルバムです。今すぐクリック!(笑)

  • PowerShot S110(Canon)

    PowerShot S110(Canon)

    小さくて持ち歩きしやすいし、とっても発色がいいんです。夕焼けの色が、きちんと出るんですよ。いつも持ち歩いて、空を撮影しています。特に美しい夕焼けが見られると、本当に「生きていてよかったな」と思いますね。夕焼けだけで、6万カットは撮っています。

  • お吸物

    お吸物(林久右衛門商店)

    名古屋の親友が毎年送ってくれる、お吸い物です。最中に具が入っていて、お湯を注ぐだけでできるし、いろんな味があっておいしいんです。こういう和のものを自宅でちゃんと作ろうとすると手がかかりますが、何しろ忙しい私にとってはお手軽なところも嬉しいですね。今すぐクリック!(笑)

最新情報

『天空の蜂』

2月3日、Blu-ray/DVD発売(松竹)
キャスト:
江口洋介 本木雅弘 仲間由紀恵 綾野剛
國村準 柄本明/光石研 佐藤二朗 やべきょうすけ
手塚とおる/竹中直人 落合モトキ 向井理 永瀬匡 
石橋蓮司

監督:堤幸彦
原作:東野圭吾『天空の蜂』


『天空の蜂』

プロフィール

堤 幸彦(つつみ・ゆきひこ)さん
1955年生まれ。 1988年 『バカヤロー!私、怒ってます』第4話『英語がなんだ』で劇場映画デビュー。
2015年 第40回報知映画賞監督賞受賞。
公開待機作に『真田十勇士』がある。

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