芸能人のすっぴんショッピング!-園子温さん「『新宿スワン』ほど、僕らしい映画はないんですよ」-

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  • 2015.11.25更新
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『冷たい熱帯魚』『愛のむきだし』『地獄でなぜ悪い』など、次々と話題作を手掛けている園子温監督。そんな監督の作品で、今年の初夏に公開された映画『新宿スワン』が早くもDVD化!スカウトマンとなった龍彦(綾野剛)が、新宿・歌舞伎町を舞台に所狭しと暴れ回る痛快な内容は必見。撮る作品のジャンルを問わず、公開するたびにいい意味で裏切られる園監督の映画の中でも、監督自らが僕らしい作品と言う『新宿スワン』への想いと、謎めいたプライベートについてお聞きしました。 映画以外で、長くハマれるものがないんです 愛用品&オススメ 最新情報 プロフィール

映画以外で、長くハマれるものがないんです

園子温さん

『新宿スワン』を撮ることになった経緯を教えてください。

もともと『ヤングマガジン』で原作を読んでいて、『新宿スワン』は面白いと思っていたんですよ。『ヤンマガ』誌面に“映画化決定!”とあったから、“誰が撮るんだろう”と思っていたら、僕の所にオファーが来たんで単純に嬉しかったですね。やりたかった分野でしたから。

園監督にとって『新宿スワン』の原作の魅力とは?

危険な感じのする漫画が好きなので、裏街道のデンジャラスなストーリーは、面白いと思いましたね。

9月に公開された『映画 みんな!エスパーだよ!』も漫画が原作ですが、原作つきの作品を撮る上で、気をつけていることはありますか?

作品ごとに違うんですけど、『新宿スワン』はなるべく原作通りにやりたいと思っていました。その通りにやっても問題のない漫画だと思ったので。脚本は他の人が担当してますが、上がってきた本を読んで僕が脚本家さんに出した指示は、「ここを原作通りに変えてください」だけでした。

キャストもまさに原作から飛び出してきたかのような再現度でしたが、キャスティングはどういう形だったのですか?

メインの綾野剛伊勢谷友介山田孝之沢尻エリカは、最初から決まっていました。サブの深水元基とかは僕が決めましたが、メインキャストはみんな「園子温の映画なら出たい」と言ってくれていたので、現場はすごくやりやすかったし、僕は彼らに会えてよかったと思っています。

撮影現場での思い出は?

本物の歌舞伎町を沢尻エリカが裸足で突っ走ったシーンは、彼女がこの映画に賭けていたことがよく現れている場面ですね。普通ならやらないようなことを、やってくれました。

園子温さん

撮影で苦労したことはありましたか?

役者のほうが苦労したと思います。山田孝之綾野剛がケンカするシーンは、ワンカットで撮影したんです。カットを割れば安全に撮れるけど、僕はワンカットにしたかった。カットを割ると、スタントがやっているように思われる可能性があるんですよ。でも、リアルに見せたかったんです。彼らが自転車の列に突っ込んでいったりするので、「大丈夫かな…」とひやひやしながら撮っていたんですけど、事故もなく無事に撮り終えました。

この作品のアピールポイントは?

男女問わず、楽しめると思いますね。わかりやすいストーリーだし、誰が見ても楽しめるスーパー娯楽作品になるように心がけたので。

監督は詩人やパフォーマーとしても活動していますが、”映画”ならではの魅力は、どこに感じていますか?

それは模索中ですね…。そう聞かれてパキッと返事が出ないし、模索しているんだと思います。

本当にいろんなジャンルの作品を撮っていますが、逆に監督が「撮りたくない」と思う作品とは?

以前撮ったものと似ている作品ですね。『冷たい熱帯魚』を撮った後、みんな「園は実話ベースの犯罪ものを撮るんじゃないか」と思っていたかもしれないけど、そう言われたら絶対に撮りたくない。逆に『TOKYO TRIBE』みたいな、アホっぽいミュージカルのような作品に走ったり。捉えられたくないんです。「園子温って、こういうのが好きなんでしょ」と言われるのが嫌なんです。『新宿スワン』も見た人は「園らしくない」と言うけど、らしくないのが僕なんで…。真逆に走るのが僕ですから、『新宿スワン』ほど、僕らしい映画はないんですよ。

そんな園監督が最近、プライベートでハマっていることは?

僕、ハマる周期がすごく短いんです。映画以外で長く続いているものがあまりないんですよね。1ヶ月ごとに変わってしまうんです。ちなみに10月は洋服を買うことにハマってました。実は10月にロサンゼルスへ行って、向こうで”めっちゃイケてる人達”と会ってたんで、日本に帰ってきたら質素な感じがしたんですよね。それで、帰国してすぐにレディー・ガガの行きつけの店へ行って、派手な色の服をたくさん買いました(笑)。前からこの店で買いたいと思っていたんですけど、自分が着るまではいかないかな…、と思っていたんですけど、ロスに行ったら「そんなこと言ってる場合じゃないぞ」と(笑)。

それでは最後になりますが、今後の野望を教えてください。

来年も個展を開くので、それを成功させることかな…。美術館を借り切ってやるので、これが成功しないと芸術家への道が閉ざされてしまう。だからこそ、成功させないと、と思ってますね。

愛用品&オススメ

  • プロジェクター

    プロジェクター

    あまりプライベートにお金をかけないんですが、プロジェクターはいいものを買いました。やっぱりクオリティが全然違うので、一番いいものを買ったほうがいいです。アトリエに置いているんですが、自宅で映画を観ていると「これはアトリエで見たいな」と思うくらい、質が違います。

  • 『書を捨てよ、町へ出よう』

    『書を捨てよ、町へ出よう』

    19歳の時にこの作品を映画館で見て、「今までの映画とは、まったく違うものだ」とすごい衝撃を受けました。影響を受けている作品ですね。

  • 絵本『ラブ&ピース』
    詩集『受け入れない』 

    絵本『ラブ&ピース』 詩集『受け入れない』

    どちらも僕の作品です。ずっと絵を描きたくて、それで汚してもいいアトリエを借りたくらい。その矢先に「絵本を描いてみないか」と言われて、描いたのが『ラブ&ピース』です。めっちゃ大変だったけど、結果的にすごく満足できる作品になりました。受け入れないも大変だったんですけど、どちらも映画の撮影中に執筆したんですよね。でも、むしろそれが良かった。撮影から帰ってきたら詞や絵を描いて、朝になったら現場へ行く、どちらの仕事にも緊張感が漂って、刺激的でした。

  • 柿の種

    おかきが大好きで、特に辛いおかきに目がないんですよね。この原点は、小さな頃に食べた柿の種。もうなくなってしまって、今は存在しない柿の種なんですけどね…。その味を求めて、日本中のあられやせんべいを食べていて、それで見つけたのが、日比あられの『七味あられ』。僕が求めていた柿の種に一番近くて、この世で1、2を争うくらいおいしいです。この世で一番心地のいい歯ごたえで、この世で一番適度な辛さ。一度封を開けたら、止まらなくなっちゃう(笑)。

最新情報

『新宿スワン』DVD/Blu-ray

『新宿スワン』DVD/Blu-ray

出演 綾野剛 山田孝之 沢尻エリカ
金子ノブアキ 深水元基 村上淳 久保田悠来 真野恵里菜 丸高愛実 安田顕/山田優 豊原功補 吉田鋼太郎
伊勢谷友介
監督:園子温
11月3日、Happinetより発売


プロフィール

園子温(その・しおん)さん
1961年生まれ。
1985年、『俺は園子温だ!』で ぴあフィルムフェスティバルグランプリ受賞。
2002年、『自殺サークル』で新宿武蔵野館における最高観客動員数を記録。
2015年、『ラブ&ピース』『新宿スワン』『リアル鬼ごっこ』『映画 みんな!エスパーだよ!』公開。
2016年、『ひそひそ星』公開予定。

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