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― 久保田さんは、どうしてシンガーになろうと思ったんですか?
幼稚園の父兄同伴のバス旅行ですね。車酔い防止のために皆の前で歌ったら、思いのほか大人にウケて気持ち良かったんです。その時、“歌手になりたい”と思いましたね。子どもの頃は姉のジュリーのレコードを聴いて歌真似したり、中学になるとギターを持っている友達の横でディープパープルやレッドツェッペリンを歌ったり。とにかく“真似しがいのある音楽”を聴いて、真似していました。
― ブラックミュージックとの出会いは?
そのうち自分でラジオのスイッチを入れるようになって、ブラックミュージックなのにTOP40に入るアース・ウィンド・アンド・ファイヤ、スタイリスティックス……第1期ディスコミュージックですね、真似しがいのある気持ち良い歌だなとどんどんハマっていきました。小学生のとき「ソウルトレイン」でスティーヴィー・ワンダーを初めて見て“この人、本当に首を振りながら歌うんだ”と、スティーヴィー・ワンダーのようになりたいと思いましたね。
― 当時からアメリカでデビューしたいと。
ずっとアメリカから音楽を発信したいと思っていたかというとそうではなく。高校生のときは野球のことしか考えてなかったし、日本でデビューしたいという気持ちの方が強い時期もありました。
― 日本でデビューして、アメリカで3枚のアルバムを出されました。
僕らの場合アルバムとして形が残っていくから、それを見れば当時のことが思い出せるけれど、デビュー当時は就きたかった職業につけたという嬉しさで無我夢中になっていて、あまり周りが見えていなかったかもしれない。それが落ち着いてアメリカでもやれることになって、やって思ったのは、日本のアルバムの方が自分らしいってことでしたね。
― それは意外です。アメリカに憧れていたのでは。
作るときの真剣さは同じですけどね。アメリカのレコード会社には最初“君は何をやりたいんだ?ロックならロック、R&BならR&Bをやってほしい。ポップスがいちばんぼやける”と言われました。だからアメリカの方が内容の濃いR&Bになる。でも、日本のアルバムの方が自分にとって自然なのかなと思ったんです。僕は自然にバランス感覚を持っているというか、親がジャズミュージシャンでもなければ黒人でもなく、近所にソウル好きのお兄ちゃんがいたわけでもなく、普通の環境で普通にソウルに入っていったので、そういう世界で生まれ育った人より俯瞰して音を聞くのが落ち着くんです。
― ブラックミュージックをポップスに昇華した音楽、ということですね。
パイオニアね。それすっごくよく言われるんですけど、なろうと思ったこと一度もないですから(笑)。ブラックミュージックをムーブメントにしてやろうとか……全くない(笑)。自分が好きな、自分の肌に合う音楽を、自分に無理なくできる環境が常にほしいと思っているだけ。誰より歌が好きなんです。
― 今後もスタイルは変わりませんか。
もうこんなにコンスタントにアルバムを出さなくても良いかな(笑)。それは冗談として、発信したいという気持ちが募ったらアルバムを出して、もう2、3曲、グルーヴがあってメロディのあるスタンダードナンバーを作りたいなと思っています。
― 食事や運動など、気をつけていることはありますか?
週に一度はスポーツジムでトレーニングしていますし、食事はここ数年は玄米食です。
― 休日はどのように過ごしますか。
時事ネタに興味があるので、報道番組をゆっくりオンタイムで視たり、いつもより早い時間から酒を飲んだりしています。
― 贈って喜ばれたり、もらって嬉しかったギフトはありますか?
物を贈る事はあまりしないのですが、誕生日やお祝い事に花を贈ります。長く音楽生活を送っているので頂いた物は多いですが、値段ではなく、心遣いに嬉しさを感じます。
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■ファッション
きめ細やかに研究する方ではありませんが、R&B Peopleのトレンドは気にしますね。好きなブランドは、「ラルフローレン DOUBLE RL」です。
■ピースのヘアワックス
僕のヘアスタイリングに、ピースのヘアワックスはマストですね。プロ用のワックスです。単色のキュービックルーブみたいなパッケージで、インテリアにもいいですよ。
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■最新情報
「THE BADDEST〜Hit Parade〜」2011年11月23日(水・祝日)リリース
デビュー25周年を記念して、シンガー、そしてソングライターとして積み重ねた名曲の中から、厳選した34曲を収録した2枚組みのスーパーベスト。世界的に有名なエンジニア、テッド・ジェンセンによる完全リマスター。最新シングル「声にできない」をアルバムバージョンで収録。初回盤は特典DVD「Hit Parade Non Stop Video Remix」(12曲)と 「声にできない」のビデオクリップ付きです。
初回盤 SECL-1026〜1028 3,900円(税込)特典DVD+CD
通常盤 SECL-1029〜1030 3,500円(税込)CDのみ
ご購入はこちら。ダイジェスト ミュージックビデオも視聴できます>>
■プロフィール
久保田利伸(くぼた としのぶ)
1962年静岡県生まれ。1985年「It's BAD」など数々の楽曲を提供。1986年デモテープが業界で話題となりメジャーデビューを果たし、直後からヒット曲を連発。日本のブラックミュージックの先駆け的存在となる。2004年米の音楽番組「Soul Train」に初の日本人ヴォーカリストとして出演。2007年「MTV Icon」に選ばれる。2011年デビュー25周年を向かえ、スーパーベストアルバム「THE BADDEST〜Hit Parade〜」を発売。
※2012/3/1〜2012/3/31集計結果より
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